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あんごこうだん
安吾巷談
08 ストリップ罵倒
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,074 字 · 19 页
本人が舞台へでるというのは、因果物だからである。生の裸体が舞台へあがるのも、それと同じことである。美や芸術は見る人を救うが、ストリップは因果物の方へ突き落してくれる。
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8888という自動車は浮気のできない車だ。この車の持主は文藝春秋新社。私はこの車にのっている。半死半生である。私がこの車にのるときは、銀座から、新宿、上野、浅草へと駈けまわる運命にあるようである。今度もそうであった。
浅草の染太郎へたどりつく。
「ちょッと淀橋タロちゃん呼んで下さい。どッこいしょ。死にそうだ」
「それが、先生。タロちゃん、出世しやはりましてん。撮影所へ行ってはりますわ」
「ヤヤ。タロちゃん、スターになりましたか」
「いいえ。脚本どすわ。このところ、ひッぱりだこや。忙しそうにしてはりますわ。身持もようなって、感心なもんや」
浅草で大阪弁とはケッタイな。こう思うのは素人考えというものである。浅草は大阪と直結しているところだ。この店の名が染太郎、オコノミ焼の屋号であるが、元をたずねれば漫才屋さんのお名前。種をあかせば、納得されるであろう。浅草人種は千日前や道頓堀と往復ヒンパンの人種でもある。