轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しょうらいのにほん

将来の日本

徳富 蘇峰

04 将来の日本

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 122,399 字 · 240 页

青空文庫

に足るや。近くはかのフェリー氏が安南事件について清国と兵を構え、一万五千の兵士を失い、四三〇〇ポンドを消費し、あまつさえかのクルペー提督をして東京の瘴烟毒霧に暴露せしめ、空しくインド洋の藻屑とならしめたるも、また英国内閣がかのゴードン将軍をして刀折れ矢尽き茫々たるスーダン熱沙の大漠に、その英魂毅魄を埋めしめたるも、英仏人民に向かってはたしてさらにいくばくの愉快と幸福とを増加せしめたるか。これを思えば、君に憑って話すなかれ封侯のこと。一将功成って万骨枯る、とシナ古代の詩人が詠じたるもはなはだ道理あることを覚うるなり。かのジョン・ブライト氏が「余は清国戦争・クリミア戦争・アフガン戦争・ズール戦争・エジプト戦争のごときみなその決して得策にあらざるを論じたり。おもうに戦争によりて金銭上の利益を得たるものおよび戦功によりて官位を進められ、尊爵を得たるもののほかは、少しく思慮あるキリスト教信者のごときは、みなその戦争の不正なるを非難すべし」といいしは、実に欧州人民の心事を描き出だしたるの語といわざるべからず。

これを過去に徴し、これを現今に察するに、欧州諸国の形勢は腕力主義の頂上に達したるものといわざるべからず。