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こねこはなにをしったか
小ねこはなにを知ったか
小川 未明
「少女倶楽部」1928(昭和3)年1月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,213 字 · 11 页
そのうちに、小ねこは、いつまでも子供でなかった。そして、もはや、いままでのように、はねたり、飛び上がったりして遊ばなくなりました。
ちょうど、この時分から、三人は、ねこのめんどうを見てやることが、だんだんうるさくなったのでした。
「姉さん、ねこにご飯をおやりよ。」と、弟がいいますと、
「あら、ずるいわ。こんどは、私の番ではないわ。おまえの番じゃないの?」と、姉さんはいいました。
ねこは、また、ねこで、だんだん横着になってきました。鰹節をたくさんかけなければ、ただ香いを嗅いだばかりで食べようともいたしません。そうでなければ、鰹節のところばかり拾って、白いご飯のところは、残してしまいます。
「お母さん、うちのねこは、ご飯を食べませんよ。」と、子供たちはいいました。
すると、お母さんは、仕事をしながら、
「しんせつにしてやらないからですよ。鰹節をたくさんかけてやれば、お腹がすいているのなら、食べないことはありません。」といわれました。
みんなは、そうかと思いました。それで、こんどは、鰹節をたくさん削って、かけてやりました。ねこは、鰹節のかかっているところだけ食べて、やはり、みんなは食べませんでした。