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ことりのごときわれは
小鳥の如き我は
宮本 百合子
「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社、1981(昭和56)年12月25日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,077 字 · 3 页
枯草のひしめき合うこの高原に次第次第に落ちかかる大火輪のとどろきはまことにおかすべからざるみ力と威厳をもって居る。
燃えにもえ輝きに輝いた大火輪はその威と美とに世のすべてのものをおおいながらしずしずと凱歌を奏しながらこの高原の絶端に向って下る。
山も――川も――野も――、そうして私まで、
世は黄金で包まれた。
雲は紫に赤にみどりにその帳をかかげて乾坤の間に高笑いする大火輪を見守った。
天もやがてはその火輪に下って来られる也土も皆驚異の目を見はって大きく生れて小さく育ち大きくなっていずこにかもり行く輝きのたまを見た。
金の衣を着、黄金の沓をはいて私はその中をたどった。
私の髪は聖者の様に純白に光り目は澄んで居る。
手には小笛を握って居る。
「偉大なる汝大火輪
笑いつつ嘲笑いつつ我に黙せよと汝は叫ぶ
黙さんか我、――我は黙さんか――
偉大なる大火輪は叫ぶ
我に黙せよと、――
我に霊あり 偉大なり崇厳なり穏かなり
我に生ありてその日その日を燃えつつ暮す
何ぞ黙せん、――何ぞ黙せん
偉大なる大火輪!
汝の如く我に霊あり希望あり而して汝の如く燃ゆ
汝の如く、我は偉大なり! 偉大ならんとす