轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
きみらはつごうのいいときに去ってくれたまえ」
一同はこの分裂の不幸に、愁然として首をたれた。
「ドノバン君、ぼくらはきみらが他日、きょうの決意を悔恨する日のきたらんことをいのるよ」
ゴルドンはこういって室を去った。
重苦しい一夜が明けた。
乳色の朝霧が平和湖をこめていた。日は森を出はなれてばら色の光を投げている。それはきのうと変わらぬ上天気を約束するかのようである。けれど、太陽のほがらかさにひきかえて、一同の心は、やみのように暗かった。支度もかいがいしく四人は、旋条銃二個、短銃四個、おの二個、硝薬若干、懐中磁石一個、毛布数枚、ゴム製の舟、そして二日分の食物を携帯して、一同の見送りをうけた。しわぶきひとつするものもない、みなは悲しみに心をつつまれているのだ。
四人は牢固たる決意にもかかわらず、一同の悄然とした顔を見ると、さすがに、心のうちしおるるのをおぼえた。だが、しいてさあらぬさまをつくった。
「ではさようなら」
「さようなら」
と一同がいった。
「ドノバン君!」と富士男はいった。「きみは三人の生命をあずかっているのだ。危険のないようにたのむよ」
「心配ご無用」