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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
「どこで?」
と一同が昂奮してさけんだ。
「二十二日の夜だった、鉄砲玉のロックと四本指の兄貴のパイクのふたりが、海蛇の命令で斥候に出た、そしてきみらの洞穴を発見したのだ、洞からはチラチラと火がもれ、戸をあけしめするすがたを見たので、ふたりの報告を受けとった海蛇は、つぎの日単身で川ぶちの茂林にひそんで、きみらの動静をさぐった」
「やっぱりそうだったか」
と富士男がいった。
「ぼくらも悪漢どもがこのあたりをうろついているのを知ったのです」
とゴルドンがいった。
「きみらが知ってた?」
とイバンスが小首をかたむけた。
「そうです、ぼくらはたばこのにおいのまだ新しいパイプを発見したのです」
「そうか、どうりで海蛇が、たいせつなものをなくしたと手下どもをどなっていた、ハハハハ」
とイバンスが腹の底から笑った、だがすぐまじめになって、
「海蛇どもは洞のなかのものが、みな年のゆかない子どもばかりの集まりだと知ったのだ、きみらは不用意にも川のふちに出たり、洞の前に立ったりしたからね、悪漢どもは襲撃の方法をあれこれと相談した」
「悪魔! 人でなし! かれらはこのかれんな子どもたちをどうしようとするのだろう、助けてやろうとは思わないのでしょうか?」