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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

「なんだろう」

一同はフハンのあとについていった、フハンは、ちくちくとおいしげる木立のなかに突進したが、なにを思うたか、一本のぶなの木の下に立ちどまって、高く声をあげた。一同はぶなの木を見ると、その幹の皮をはぎとったところに、なにやら文字がきざみつけてあった。

S. Y.

1807

一同がそれを読んでるうちに、フハンはふたたび疾風のごとく岩壁をかけのぼって、とうとうすがたが見えなくなった。

とやがて、ただならぬフハンのほゆる声がおこった。

「ゆこう、なにかあるんだろう」

富士男がまっさきに走った。

「気をつけろよ、短銃をポケットから出しておくれ」

一同は岩壁をまわってゆくと、ドノバンはそこで一個のすきを拾った。

「やあ、ふしぎだなあ」

あたりを見まわすと、そのへんに耕作のあとがある、いもは野生に変じて、一面に地の上をはうている。

「野菜をつくって生きていたのだ」

こう思うまもなく、フハンはまたしても二つ三つさけび声をあげた。一同はフハンのあとについてゆくと、荊棘路をふさぎ、野草が一面においしげて、なにものも見ることができない。富士男は草をはらいはらいして、なかをのぞいてみると、そこにうす暗い洞穴の入り口を見た。