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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
「どういうわけか」
とゴルドンはにこにこしていった。
「ぼくの故郷のじまんと誤解してくれたもうな、五月五日は日本においては少年の最大祝日なのだ。それはちょうど、欧米におけるクリスマスににたものだ、日本全国津々浦々にいたるまで、いやしくも男の子のある家では、屋根よりも高く鯉幟を立てる、室内には男性的な人形をかざる。鐘馗という悪魔降伏の神力ある英雄の像をまつる、桃太郎という冒険者の像と、金太郎という動物と同棲していた自然児の裸像もまつる、この祀りを五月の節句と称するんだ、五月節句は男子の祝日なのだ、だからぼくは五月節句をもって、世界少年連盟が共同の力でもっていかだをつくり、相和し相親しんで人生のかどでにつくことを、じつに愉快に思うのだ、諸君もどうかこの意義ある五月五日を忘れずにいてくれたまえ」
「賛成賛成」
一同はかっさいした。
「だが君、その鐘馗や桃太郎の話をもっとくわしく話してくれたまえ」
とゴルドンがいった。
「よしッ、話そう、だが潮がそろそろやってきたようだ、まず、とも綱をとこうじゃないか」
「よしきたッ」
バクスターはしずかにとも綱をといた。いかだは潮におされて動きはじめた。