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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
いかだのしりにひかれて、サクラ号の小さなボートは気軽そうに頭をふりふりついてきた。
「バンザアイ!」
一同は声をあげてさけんだ。
「ぼくらのつくったいかだだ」
とドノバンがいった。
「そうだ、ぼくら少年はいかだをつくった、さらに少年の連盟団をつくるんだ」とゴルドンがいった。
「少年連盟バンザアイ」
いかだは川の右岸にそうてなめらかにすすんだ。だが潮にまかせて遡行するいかだのことであるから、速力はいたってにぶかった。その日は中途で一泊し、一同は富士男の桃太郎物語などをきいて愉快にねむりについた。
翌日いかだが進行するにつれて、寒気がだんだんはげしくなった。もとより急ぐ旅でもなし、むりなことをして一同をつからすのは本意でないから、この日もまた一泊した。その翌日の午後になると、はるかに笑うがごとき、湖の青黛をみることができた。午後三時! 日本人山田の洞ちかき川の右岸である。
善金、伊孫、ドール、コスターの幼年組は早くも岸にのぼって、とんだりはねたりうたったりした、いかだの上からその光景をながめていた富士男は、弟の次郎にいった。
「おまえも行って、みんなといっしょに遊ばないか」