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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
一同はかれらをおどろかさぬように、木陰にかくれて昼飯をすまし、それから思い思いの身支度にとりかかった。
年少組の善金、伊孫、次郎、ドール、コスターは、モコウとともに、テントのなかにとどめおくことにした。その他はめいめい猟銃をさげて、堤のかげをつとうて河口へおり、浜辺の岩のあいだを腹ばいになってすすんだ。
生まれて一度も人間のすがたを見たこともなく、よしんば人間を見ても、いまだ一度も他から危害をくわえられたことのない海ひょうどもは、かかるべしとは夢にも知らず、いぜんとしてばらばら、ぞろぞろ、組んずほぐれつ遊びたわむれている。
一同はしあわせよしと喜びながら、たがいに十間くらいずつの間隔をとって、一列にならび、海ひょうの群れを陸のほうに見て、海のほうへ一文字に横陣をすえて海ひょうの逃げ路をふさいだ。
「用意!」とゴルドンは手をもってあいずをした。
「うて!」
九ちょうの猟銃は一度に鳴った。距離は近し、まとは大きい、一つとしてむだの弾はなかった。ぼッぼッぼッと白い煙がたって風に流れた。海ひょうはびっくりぎょうてんして上を下へとろうばいした、ただ見る一塊のまどいがばらばらととけて四方にちり、あるものは海へとびこみ、あるものは岩にかくれ、あるものは逃げ場を失って、岩の上をくるくるまいまわった。