轻松读懂日语经典作品
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しょうねん
少年
圣诞节的公交车上,主人公盯着读法文书的传教士,幻想出小天使在他身边倒立、蹲鼻梁。现实与想象交错,哪个才是他心里真正的世界?
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 15,225 字 · 31 页
二州楼の大広間に活動写真を見たのもその頃である。
「本所深川はまだ灰の山ですな。」
「へええ、そうですかねえ。時に吉原はどうしたんでしょう?」
「吉原はどうしましたか、――浅草にはこの頃お姫様の婬売が出ると云うことですな。」
隣りのテエブルには商人が二人、こう云う会話をつづけている。が、そんなことはどうでも好い。カフェの中央のクリスマスの木は綿をかけた針葉の枝に玩具のサンタ・クロオスだの銀の星だのをぶら下げている。瓦斯煖炉の炎も赤あかとその木の幹を照らしているらしい。きょうはお目出たいクリスマスである。「世界中のお祝するお誕生日」である。保吉は食後の紅茶を前に、ぼんやり巻煙草をふかしながら、大川の向うに人となった二十年前の幸福を夢みつづけた。……
この数篇の小品は一本の巻煙草の煙となる間に、続々と保吉の心をかすめた追憶の二三を記したものである。
二 道の上の秘密
保吉の四歳の時である。彼は鶴と云う女中と一しょに大溝の往来へ通りかかった。黒ぐろと湛えた大溝の向うは後に両国の停車場になった、名高い御竹倉の竹藪である。本所七不思議の一つに当る狸の莫迦囃子と云うものはこの藪の中から聞えるらしい。