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やまのこんじゃく
山の今昔
木暮 理太郎
「山岳講座」1936(昭和11)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 21,554 字 · 42 页
大正十年に在瑞西の槇有恒君が嶮難を以て聞えた前人未踏のアイガー東山稜の登攀に成功し、之が我国に報ぜられて若き登山家の心を躍らせ、岩山登攀の傾向を助長させたことは疑いない。
これと殆ど同時にスキーの発達に連れて、積雪期のスキー登山が行われ、山小屋の完備に伴い、厳冬のスキー登山となり、岩登りとスキー登山とが併用されて、本邦登山界に未だ知られなかった新生面が開かれ、最近に至りては極地法(ベース・キャンプを設け、第一、第二とキャンプを進め、互に連絡を取りつつ遂に頂上に達するもの、極地探検に用いられる方法なので此名がある)により、京大遠征隊の朝鮮白頭山、東大の千嶋遠征隊によるチャチャヌプリの登攀が行われたのであった。
(昭和一一、七『山岳講座』)