轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

63 佐竹の原へ大仏を拵えたはなし

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,640 字 · 15 页

青空文庫

最初はまるで串戯のように話した話が、三週間目には、もう柱が建っている。実に気の早いことでありました。

さて、カヤ方の仕事師は人足を使って雛形をたよりに仕事に取り掛かって、大仏の形をやり出したのですが、この仕事について私の考えは、まず雛形を渡して置けば大工と仕事師とで概略出来るであろう。自分は時々見廻り位で済むことだと思っておりました。で、膝を組んだ形、印を結んだ形、肩の丸味の附けよう……それから顔となって来て、顔には大小の輪などを拵えて、外からどんどん木を打つけて……旨く仕事は運んでいることだと思っておりました。

或る日、私は、どんなことになるかと心配だから仕事の現場へ行って見ると、これはどうも驚いた。まるで滅茶々々なことをやっている。これには実に閉口しました。

大工や仕事師は、どんなことをしているかというに、まるで仕事師が役に立たない。先には苦もないようなことをいっておったが、実際に臨んでは滅茶々々です。また、兄貴の大工の方も同様でまるでなっていないのです。たとえば、大仏が膝を曲げて安坐をしているその膝頭がまるで三角になっている。ちっとも膝頭だという丸味が出来ておりません。