轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
へいわをわれらに
平和をわれらに
宮本 百合子
「青年新聞」1949(昭和24)年4月12日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,696 字 · 4 页
文部省は、こそこそ教科書の小細工をするより世論はこれだけ真剣に発言しているのだからそれをバックとして、予算をとるために堂々奮戦し、世界の常識にも訴うべきである。文部省がおてもりのユネスコ準備会をこしらえようとしたからには、世界ユネスコの注意をも喚起したらよい。大学法案と云い、六・三制予算丸けずりのやりかたと云い、今の政府が国民生活の真の発展について、誠意をもっていない態度はあまりあらわにすぎる。
よりよく生きるため、より美しく平和に伸びるために必要な積極政策は圧しつけて、一方では考査特別委員会、非日委員会、新聞用紙割当改正、更にあらゆる方法での買収を可能にするような選挙法改正と、多数をたのむいまの政府のねらいどころはどこに向っているのだろう。「暁に祈る」吉村隊の身の毛もよだつ残虐行為は、正義のために裁かれなければならないと云いながら、近藤鶴代外務次官はその口で、太平洋同盟を云っている。日本を新しい危険と不幸にまきこむかもしれない戦争を挑発しつつ、そこにはびこるのは、根づよくのこっている日本のファシズムである。日本は、ファシズムの危険により多くさらされていると、国際的に見られているのは正しい。