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こうふくのけんせつ
幸福の建設
宮本 百合子
婦人民主クラブ主催講演会の速記原稿、1946(昭和21)年4月8日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 15,347 字 · 30 页
ですから急に何でもいってよいということにもなり、また同時に自分達の責任をもって行動しろというようなことをいわれます。差当ってこの一票というものを私共はどういう風に使うかという問題さえ起ってきておりますが、急に寝ているところを起されたようなものでございますから、考えていることはもちろんあるのです、わかっている筈のことはたくさんございます。だけれども何だかそこが痺れたみたいで、うまく急に活動できにくいような気分があるわけです。だから婦人民主クラブのようなところでは、だんだん長い間にゆっくりとみなが成長して参りますために、しっかりした足どりで自分達の生活を建設できるために、みながより集まってやってゆこうとするところですから、性急に何をどうしようという必要もないでしょうけれども、しかしたとえば民主主義と申しましてもどうもよくわからない、封建的と申しましてもよくわからないということもあると思います。それで私は今日はごく簡単ですけれども、三つの歴史、私共の生活のなかにある三つの日本の段階というようなものを簡単に申上げてみたいと思います。
まず日本は大へんに封建的な社会であったというようにいわれております。