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ゆうれいせんのひみつ

幽霊船の秘密

海野 十三

不詳

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 30,846 字 · 62 页

青空文庫

して、現場にかけつけたためボルク号に代って、こっちが魚雷を喰ったというわけではないかと考えますが、いかがでしょう」

古谷局長は、なかなか面白い説をはいた。

「なるほどねえ、それはなかなか名説だ。いや、全く、古谷君のいうとおりかもしれない。すると、われわれは、とんだ貧乏くじを背負いこんだわけだね」

船長は、一同の顔を、ぐるっと見まわした。そのとき貝谷が、口を出した。

「船長。その怪潜水艦というのは、どこの国の潜水艦なんでしょうか」

「さあ、わからないね」

「イギリスの潜水艦じゃないですかな。アメリカを参戦させようというので、わざと南太平洋などで、あばれてみせたのではないでしょうか」

「それは、なんとも、いえない」と船長は自重して唇をとじた。

「私は、どこかで、その潜水艦をみつけてやりたい。そして、大いに恨みをいってやらなきゃ、気がすまない。いや、こうしているうちに、今にも、怪潜水艦は、附近の海面に浮び上がってくるかもしれないぞ」

「貝谷。お前は、その潜水艦に、ついにめぐりあえないかもしれない」

「え、なぜですか、古谷局長」

「私は、この船をしらべているうちに、こういう考えが出た。