轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かいきじんぞうとう

怪奇人造島

寺島 柾史

「日本少年 付録」1937(昭和12)年8月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 43,159 字 · 87 页

青空文庫

「何をするのです」怪老人は、不気味に笑って、

「わしはまた、人間の肉を裂きたくなったのさ」

「えッ! では、僕の心臓を、また抉り取ろうというのですか」

「いや、心臓が欲しいのではない。その二つの眼じゃ」

「えッ!」怪老人は、一歩一歩近づいてきて、

「おまえの、美しい、若々しい眼と、このわしの老ぼれた、ガラスのような眼と、取替えて見ようというまでさ。フイラトフ博士は、新しい屍体の眼球を取り出して、十一年間も失明していた女の眼に移し植えて成功した。生きた、おまえの眼球を、わしに移し植えたら、わしは、急に若返るだろう」

「飛んでもない。そんな、ガラスのような眼は、真ッ平です」陳君は、ベッドを辷り落ちて、逃げ仕度をはじめた。老人は、じわじわと近寄って来て、

「いや、遠慮せずともよい。中国民族の眼と、ドイツ民族の眼と入替えてみるのじゃ。おまえは、この、碧い眼が欲しくはないか」

「真ッ平です」船室をのがれようとすると、右手を伸して肩先をつかんだ。

「おまえは、また、わしを信じないのか。わしは、学術研究のために、おまえを試験台とするのだ。コマ切れにして、煮て食おうというのではないから、安心して、わしに料理されるがいい」