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きょうりゅうとう

恐竜島

海野 十三

「PTA世界少年」1948(昭和23)年1月号~終了月は未詳

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 98,662 字 · 199 页

青空文庫

ラウダが説明してくれた。

「さあ、僕の洞穴に来るか、この船のキャビンへ御案内しましょうか」

玉太郎たちは疲れている。安全なところで一眠りしたいのが一番ののぞみだ。

「では少し歩きますが、私の洞穴にいらっしゃい。食事もあります。火もあります」

ラウダにつれられて、一同は洞窟の湖の方をめぐりながら、例の洞穴にむかった。

洞穴は四米四方の部屋が二つつながっている。まわりは腰をおろすに具合よく岩がけずられていた。そこは寝台にもなる。奥の部屋の中央には、小さい炉が切ってあり、枯木がチロチロ燃えていた。から缶がかけてあって、白い湯気を上らせながら湯がわいていた。

天井に具合のよい窓明りがあって、そこから光が太い帯をなして流れこんでいた。

ラウダは小さい缶に湯をうつし、一同にふるまった。

「ここは僕の住宅です。恐竜の心配もないし、雷雨の危険もありません」

ケンは二枚着ていたシャツの一枚をラウダにあたえた。ダビットはポケットからはさみを出してラウダの髪をかった。

「こうすると、いささか人間らしくなる」

ラウダは大喜びだった。

「ラウダ君、君はどうしてここに住んでいるんです」