轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
せんそうろん
戦争論
「人間喜劇 第一一号」イヴニングスター社、1948(昭和23)年10月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,716 字 · 22 页
今日に於ては、人々は軍服をぬぎながら、そして、武器を放しながら、庶民的習性に帰るよりも、むしろ多くの軍人的習性をのこし、民主々義的な形態の上に軍国調や好戦癖を漂わしているのである。
先ず第一に、天皇に対する人間的限界を超えた神格的崇拝の復活である。すでに帝国ではない民主国日本に於て、天長節の復活も奇怪であるが、天皇制というものが、国内統治の一時的な方便として便利であるというタテマエならば、これは大いに間違っている。
私も、元来、政治に於ては、方便を是とするものである。政治に於ては、私は、極右も、極左も、とらない。もっとも、文学に於ては、そうではない。人間の生き方の究極というものを我が身に賭けて探してみても、所詮本人一人好きこのんでのことで、誰に迷惑がかゝるわけでもなく、自殺しようと、断食しようと、いゝではないか。
政治はそういうものではない。その影響が直接全国民の生活にはたらいているのであるから、他人にかゝる迷惑というものを、最もつゝましい心で勘定に入れていなければならないものだ。
人間というものは、五十年しか生きられないものだ。二度と生れるわけにはいかない。