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ぶんがくにかんするかんそう
文学に関する感想
宮本 百合子
「プロレタリア文学」日本プロレタリア作家同盟機関誌、1932(昭和7)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,671 字 · 17 页
第二部をよんでああこれは主題のとりおとされた小説であるという感じに打たれた。
徳永直が十一月号の『改造』に文芸時評を書いている中に、作家としていろいろの批評に対するがんばりのことがある。林が「作家はガンコでなければならぬ」といったのを、当時「阿蘇山」を中絶し「ファッショ」を中絶した徳永が、基本的線に沿おうという努力のある限り作家は批判に圧倒されずガンばるべきであると感じ、賛成した。けれども、林の諸作品が同じ「誤謬に属するものとしても基本的方向から背を向けている」以上このまま「ガンコであってはまったく階級的裏切りとなるであろう」と友情のある憂慮を示しているのである。
林房雄は、近作に対して与えられる多くの同志的批判をどう理解しているであろうか。帝国主義戦争強行のため、日本の封建的専制支配が革命運動に対して、今日ほど兇暴であったことはない。失業、農村の飢餓に苦しむ大衆の革命力の深刻な高揚とそれに対する支配階級の恐怖は、プロレタリア文化団体に対してのうちつづく暴圧、白テロにまざまざと反映している。世界の情勢は革命的作家に実に多くの任務を負わせ、実践を必要としている。