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ぶんげいじひょう
文芸時評
宮本 百合子
「ナップ」第三回大会にふれて
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,743 字 · 18 页
同伴者に比べて、はじめ技術が不足していたロシア・プロレタリア作家同盟(ラップ)は、習得した技術と正しい階級的任務の自覚によって、一九三〇年には、大衆の支持のもとに、ソヴェト同盟の芸術運動における指導権を確立した。
プロレタリア・農民はリアリストである。日本では、日本の情勢に応じて、彼ら大衆の清掃力を芸術活動の上へ働きかけた。それが、プロレタリア芸術戦線の統一強化として今度の「文戦」の歴史的任務の終結、「ナップ」へのより拡大された左翼作家の組織化という事実になって現れたのだ。
ところで、「ナップ」――全日本無産者芸術団体協議会は、四月下旬からつぎつぎに各同盟の大会をもった。
五月二十四日には日本プロレタリア作家同盟第三回全国大会が、築地小劇場で行われた。
ちょうど、赤字穴埋め策として立てた政府の官吏減俸案に反対し全国的官吏の未曾有の示威が行われている最中である。
「文戦」の分裂があってから十数日だ。
日本の社会一般は歴史的意味を帯びた情勢だった。しかも、この第三回大会は自身独特の歴史的使命をもっていた。
ほかでもない。
間接には、「文戦」内左翼作家の発展的前進、「文戦」