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あらたなプロレタリアぶんがく

新たなプロレタリア文学

宮本 百合子

アレゴリーと諷刺

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,478 字 · 11 页

青空文庫

今ソヴェト同盟で出ている、あらゆる漫画諷刺雑誌の主題は、資本主義国支配階級への攻撃、国内のブルジョア残存物への挑戦、次にプロレタリア生産、文化の自己批判が、扱われている。

然し実際にやって見ると、階級的自己批判としての諷刺文学は、あるいは画よりも困難をもっている。

批判、諷刺の対象を日常の些細なことから一つ一つ部分的にとりあげた場合、それは割合やさしく、笑われるものと、笑うものとの関係をこめてはっきり把握される。例えば、ソヴェト同盟の五ヵ年計画のはじめにされた職場の酔っぱらい排撃、官僚主義排撃のような主題だ。それは相当うまく行った。

ところが、そういう社会的現象をみんなひっくるめて、プロレタリアート独裁下のソヴェト生活という風な大主題を扱おうとすると、諷刺文学はいつもプロレタリアート的成功をかち得るとはきまらない。

ミハイル・アファナシェヴィッチ・ブルガーコフという小説家がソヴェトにいる。一八九一年キエフ生れで才能がある。一九一九年のあるさびしい秋の夜、汽車にガタクリ揺られながらふと短い小説を書いたのがはじまりなのだそうだ。

もう七八冊の本が出ている。