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いちかわくめはち
新編 近代美人伝 (下)
長谷川 時雨
長谷川時雨『新編 近代美人伝 (下)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:市川九女八、江木欣々女史、遠藤(岩野)清子、大塚楠緒子、九条武子、朱絃舎浜子、田沢稲船、柳原燁子(白蓮)、モルガンお雪。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 138,172 字 · 277 页
「勧進帳」その他が、明治天皇陛下、皇后宮、皇太后の宮と、天覧につづき台覧になったことは、劇界ばかりではない、諸芸の刺戟になったのだ。ことに、堀越家とは姻戚に、荻原浜子の母方はなっている。浜子が八歳の明治廿一年には、末松青萍氏たちの演劇改良の会が(末松氏は伊藤博文の婿)「演芸矯風会」に転身して、七月八日に発会式を、鹿鳴館で催し、来賓は皇族方をはじめ一千余名の盛会で、団十郎氏令嬢の、実子と扶貴子が、浜子とあまりちがわない年齢で、税所敦子――宮中女官楓の内侍――の作詞を乞い、杵屋正次郎夫妻の節附け、父団十郎の振附けで踊っている。
ここに、見逃せない事実は、女性進展の機運が、著るしくみなぎって、こうした方面にも、立ものの娘だからということばかりではなしに、女優というのが、なくてはならないと、たとえ泰西の模倣そのままでも、論じられていもしたのだ。
そんなことを細かく言っていたらば、一篇の、風俗史的な女性発展史になってしまうから、それこそ閑話休題であるが、面白いのは、新富座が越して来て間もない、明治八年ごろの、築地風俗に、こんな日常時小話がある。
当時の新聞からとって見ると、