轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

25 渡りきらぬ橋

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 18,172 字 · 36 页

青空文庫

利口ものの妹は、両親の寵児だったが、強情なので学校ではよくお残りをさせられて、あたしの方がかなしくなって日暮れまで、ガランとした教場でオロオロしていたが、祖母は一層きびしく仕付けてくれるようにと、そんな時は礼を述べさせに人をよこしたりした。勿論、先生に御母堂や御新造がとりなして帰してくれようとしても、家の者は、お連れ申しますと叱られますと、あたしたちを残して行った。

教場の――それは、先生の住居を廻った、かぎの手なりの平屋建ての、だだっ広い一棟で一室だけだったが、畳があげられて板を張りわたし、各自の机や、五、六人並べる、学校で備えつけの板だけの長い机が何処にか取りかたづけられて、二人ずつ並ぶ、腰かけつきの、高脚の机になった時、代用小学校という木札にかわって、高等科はないが温習科というのが二年出来た。唱歌の教師が通って来て、英語もその教師が望むものだけへ教えることになった。すべて、六歳が、ものの手ほどきによい年齢というので、長唄なども習わせかたはきびしい方だった。踊りは、すぐ近くの師匠が、ちいさい時分から眼をつけて、連れに来ては舞台へあげて遊ばせていたが、踊りの師匠の母親が、あまりツベコベ追従するので、祖母がいやがって行かせないようにしてしまった。