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わせだだいがくのきょうし

早稲田大学の教旨

大隈 重信

「早稻田學報 第貳百貳拾五號」早稻田大學校友會、1913(大正2)年11月10日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,761 字 · 6 页

青空文庫

また、ただいま学長から報告された如く、この大学の今日の盛んなるゆえんの本は全く帝室にある、皇恩にある。明治大帝の御沙汰書且つ金弊を賜わり、今上陛下は東宮にいらせられる当時、この学校の教授及び実験を親しくご覧になったという有難き学事奨励の思召がこの大学を盛んならしめた本源である。是に於て私は断言する。吾人はまさに国家開闢以来の皇恩に対し、努力して報恩の誠を致さねばならぬ。この皇恩に報ずるの道は吾人の理想を実現するにある。吾人の理想とは如何。東西の文明そのものを調和し、ついに世界の平和を来すというのが吾人最後最大の理想である(拍手喝采)。この理想を実現することに力を尽すが国家開闢以来三千年の皇恩に報ずるゆえんなりと私は信ずるのである(拍手喝采)。

吾人がこの大学のために力を尽せばこの大学は愈々盛んになる。この大学が盛んになると同時に国家も愈々益々盛んになる。国家の目的とこの早稲田大学の目的は必ず一致するのである(拍手喝采)。而して教育の事はなんら国際上に扞格を生ずることなく、世界に大なる貢献を為すことが出来る。学術は世界共通のものである。真理に国境なし、真理は共通である。