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あんごうすうじ
暗号数字
海野 十三
「現代」大日本雄辯會講談社、1938(昭和13)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 19,312 字 · 39 页
早く大阪へついてこの鍵を解いてしまいたくて、たまらない。
救難信号
帆村は列車のうちに一夜を明かした。その翌朝の六時三十八分というのに、列車は大阪駅に入った。
すこし神経がつかれたのか、頭が痛い。それを我慢して、大阪の街に一歩を印した。
天王寺に近い新世界は、大阪市きっての娯楽地帯であった。そこにはパリのエッフェル塔を形どった通天閣があり、その下には映画館、飲食店、旅館、ラジウム温泉などがぎっしり混んでいた。
帆村はもう一所懸命であったから、顔も洗わず、飯も喰べないでこの新世界へ車をとばしたのであった。
アシベ劇場は、通天閣のすぐ脇にあった。しかしあまり早朝なので、表戸はしまっていて内部を覗うよしもない。通りかかった女性に聞くと、まだ三時間ほど待っていなければならぬそうであった。彼はやっと落ちついて顔を洗ったり朝飯をとる時間を見出した。劇場が切符をうりだしたのを見ると、帆村はまっさきに館内へ入った。そして待ちに待った第五番目のノートは、うまくとれた。それは別掲のようなものであった。(第七図)
[第七図]
※(丸5、1-13-5)
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