轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ダーク・ミニスター

暗黒公使

夢野 久作

「新作探偵小説全集 全九巻」1933(昭和8)年1月15日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 214,561 字 · 420 页

青空文庫

に似た植物の毒の話や……名前をつい忘れましたけれども……」

「……ちょっと待ち給え……それは馬酔木の毒でしょう」

「そうです。やっと思い出しました。この頃アフリカから米国に輸入されております大変に安くてよく利く馬の皮膚の虫取り薬です。コンゴー・ポイゾンと私共は申します。真黒なネットリした液体です。百磅入りの鑵の上に貼った黄色い紙に、C・Pという頭文字と、その植物の絵が印刷してあります」

「……ふ――む……それは初耳だ。そんな薬が出来たことは知らなかった……しかし、それは多分馬酔木の葉を煎じ詰めただけの粗悪品で動植物の駆虫用に製造したものと思うがね。私のはそれをもっともっと精製したもので、薄青い結晶になっている。それを錠剤にして馬に服ませると、今云ったような恐ろしい中毒を起すが、反対に人間の重病患者に内服させると、人蔘と同じような効果をあらわすので、私は内職に製造して薬屋に売らせている。しかし材料が余計にないので、百姓が高価い事を云って困っているのだが……」

「亜弗利加には馬酔木の大平原があるそうです」

「……ふ――む……君のお話の通りだと、原産地から直接にC・Pを取り寄せてもいい。