轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

もっともたのしいじぎょう

最も楽しい事業

羽仁 もと子

「家庭教育篇 上巻 巻頭の言葉」1928(昭和3)年

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,677 字 · 4 页

青空文庫

その心もその身体と同じように丈夫に美しく育ちたいと熱心にのぞむ本能を与えられているのだと私は思っている。すべての人の親はみなそう思うことができるであろう。私たちはどこまでもこのことを信じて、しばらくも忘れてはならない。

生まれたばかりの嬰児は、乳を上手に吸うことを知らない、またいつ乳をのむべきかを知らない。はじめての母親も、まだ赤ん坊に乳をのませることが下手である。親も子もたがいに骨折って、その大切な仕事を教えつ教えられつ、授乳と受乳をしてゆかなくてはならない。

よい子に育ちたい、立派な人間になってほしい。それが人間の親と子の、天の父より与えられたもっとも根強い力である。どうすればよい子になるのか、ならせられるのか、それは親子の教えつ教えられつともに骨折ってする、授教育受教育の仕事である。もしこの方法にまちがいがあっても、上手下手があっても、よい子になろうよい人にしようとする二つの心は、人の希いでなく神の許しであることを信じて、本気に祈りつつこの仕事に従事するならば、人生のもっとも確かな楽しい事業は、じつに私たちのこの仕事である。

ある夜風朝風に、私たちの手から蕾のままに失われていった可憐の宝玉も、いやまさる恵みの庭に成長し咲きいでていることを、またこの信念が私たちに証してくれることができると思う。