轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
きそおんたけのはなし
木曾御岳の話
木暮 理太郎
「日本山岳会会報」1933(昭和8)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,366 字 · 15 页
ですから気の利いた先達がいるとその講中はなかなか繁昌するそうです。中座は物を言わない場合の方が多いようですが、中にはおごそかな句調で神意を告るものもある。私などには抑揚の強い含み声なので何を言ったのか少しも分らないが、先達は慣れているので気持よくてきぱきと処理してしまう。それから明日のお山が無事に済ませるようにと皆中座の前に放射状に足を投げ出して御幣でお加持をして貰う。これは足の疲れを癒す為で、私も一緒にやって貰いました。夫が済むとまた一しきり教文を合唱する。そして先達は其間に臨兵闘者皆陣列在前と唱えながら九字を切り、中座の肩から腕のあたりを撫でるのです、そして握り緊めている指の硬直が弛むと、先ず御幣を取って自分の衿にさし、更に何処か急所をうんと押すと、神は離れて中座は平素の吾にかえり、皆と一緒に読経して、お座は終りとなるのであります。
お山をかける朝の出立は早い、大抵午前三時か三時半、遅くも四時には銘々が松明を持って出掛ける、昔の絵によく描いてある通りです。麓のものは遠くから見られませんが、田ノ原から上ですと、もう偃松帯で邪魔な木立がないから、一列の松明が蛇のようにうねりながら山を登って行くのがよく見える訳です。