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いずみやまもんだいについて

泉山問題について

宮本 百合子

「アカハタ」1948(昭和23)年12月16日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,367 字 · 3 页

青空文庫

男が酒をのんで女にからむということは恐らく日本にだけ通用する乱行でしょう、なぜなら中国のブルジョア政治家は日本のよっぱらいをみて、あの人々はなぜ酒をのまないで酒にのまれているだろうと驚いていました。日本の封建性――殿様とだんな様との御乱行がいつもそのめしたのものや女に向ってあらわされるというなさけない習慣です。泉山蔵相のくだのなかで「新給与問題よりも山下春江(民主)女史の方がすきだということの方が問題だ」といったということが新聞にでていますが、これはなまよい本性にたがわず、本音でしょう。もちろんあとから本人にきけば「何もおぼえていない」でしょうが極東裁判で天皇が責任をもたないということを明瞭にされて大変によろこんだのは誰だったでしょう、国民はそれをよくしっている。

私達常識人からみると、これは一公人として無能力であったことを世界に証明してもらってありがたいということです。泉山蔵相がよって、醜態を演じて、さめたときはおぼえがないという、それでとおってきたこれまでの天皇制的特権者たちの共通なみにくさとはらだたしさです。これは男の封建性とか一部の今日の特権者の腐敗という小さい問題ではない、金と女と酒という、もっともひくい所から人間の値うちが証明されてくる――その点からさえも彼等が落第であるということを選挙直前