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『えんげき』あとがき
『演劇』あとがき
岸田 国士
「演劇」毎日ライブラリー、毎日新聞社、1952(昭和27)年4月20日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 776 字 · 2 页
本書を編むにあたって、私は、「まえがき」に述べたような精神と内容を盛るために、特にその題目と執筆者の人選に意をくばった。
一、どんな芝居がよい芝居か
この問いに答える最も適当な人として、私は、京都大学教授英文学者にして、演劇学者として私の長年にわたる演劇活動を通じての畏友、山本修二君をすぐ頭に浮べた。私の希望はかなえられた。
一、演劇と社会生活
これは、現代における演劇のあり方について、深い洞察と鋭い見識をもち、批評に創作に最も新鮮で豊かな才能を示しつつある福田恆存君に、その所信を明らかにしてもらった。
一、演劇の歴史
これは世界演劇史の造詣を必要とするので明治大学演劇科主任教授で演劇美学者の山田肇君よりほかに適任者はないと信じ、多忙な時間をさいてもらった。
一、芝居が出来上がるまで
この項目は、かつて文学座主事の職にあり、その後東京実験劇場事務局長として演劇界内部の事情に精通し、同時に、フランス劇紹介者としてわれわれに親しみのある原千代海君を煩わして、まことに懇切な内容のものとなった。
一、わが国演劇の現状
東京新聞で劇評の筆を執り、俊敏なジャアナリストとして私の嘱望する尾崎宏次君に、このめんどうな調査をお願いした。