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えんげきのようしき――そうろん
演劇の様式――総論
岸田 国士
「演劇講座第四巻 演劇の様式」河出書房、1951(昭和26)年11月25日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,091 字 · 22 页
私はまた、「学校劇」とか、「職場演劇」とか、とくに「自立演劇」などという名称も、名称としては、はなはだ気に入らぬ。
いずれも「アマチュア(素人)演劇」の部類にいれて、そのうえで、個々の性格をはつきりさせる説明的な言葉をつけ加えた方がよいと思う。
学校にしろ、いろいろな職場にしろ、または、ある地方の有志の集りにしろ、現在、アマチュア演劇の盛んなことは、まことに興味のある現象で、われわれ専門の立場からいつても、また、同時代の一市民としての感情から言つても、決して無関係ではいられないのである。
そういう欲求がいつたい、どこから起つたかということが第一の問題、そういう欲求の底に、いかなる無意識的な不満、自覚せざる不幸がひそんでいるのか、ということが第二の問題、そして更に、そういう欲求が、どんな支援と障碍との間で、どの程度に満されているかという第三の問題、最後に、そういう風潮から生じるプラスの面とマイナスの面との均衡の問題、これが第四、それだけのことを、お互に頭において、その疑問を徐々に解きつつ、この傾向を、最も健全にして、美しい運動たらしめるようにしたいものである。