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かせいたんけん
火星探険
海野 十三
「サイエンス」1945(昭和20)年12月~1946(昭和21)年11月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 77,522 字 · 155 页
じつは私どもは、地球の人たちについて警戒せよとの一つの忠告を受取っているのです。お答えによってはわれわれは重大なる決心をしなければなりません」
そのことばと共に、七人の火星人の代表者は三少年のまわりをぐるっと取巻いた。
はじめの調子の良さにくらべて、途中から険悪さを加えてのこの窮迫である。少年大使の運命はどうなることか。
形勢険悪
一難去ってまた一難!
せっかく火星人のごきげんを取結んだと思ってほっと一安心したのも束の間、急にはげしい怒りにもえあがった火星人。気味のわるいたくさんの顔が、山木、張、ネッドの三人に迫ってきた。
ネッドは顔を蛙のように青くして、こまかくふるえている。山木は、反対にまっ赤になっている。ただ張ひとりは、至極おちついて空気兜の中から、動じない目をギネの方に向けている。
「誰がそんなことをいったのです」と、山木はいよいよまっ赤になって叫び、自分の空気服を叩いた。
「地球から来る者を警戒しろなんて、誰が密告したのですか。ぼくたちは、ごらんのとおり、何の武器も持っていない。またぼくたちの方から、好んで君たちに反抗したことも一度もない……」