轻松读懂日语经典作品
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ぶらいはうたず
無頼は討たず
山本 周五郎
「キング」大日本雄弁會講談社 、1936(昭和11)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,446 字 · 23 页
二
「と――云うと、お供は出来ねえのでござんすか」
「折角ですがお断り申します」
「それゃあ……またどう云う訳で?」
「訳は家へ戻ってから申上げましょう、では皆さん、お先へ失礼致します」
半太郎はそう云うと、両掛に笠を持って、呆れている身内の者には眼もくれずさっと立上った。
近くで鶯が鳴いている……。
二
それから五日めの夜だ。
韮崎船岡の佐貫屋の座敷、障子襖を取っ払って七十人ばかりの身内子分が集っていた。正面には庄兵衛の妻お房と並んで半太郎、二人の前には頭数だけの小さな奉書包が盛上げてある――お房の手頸には数珠があった。
「吉蔵さん、皆さんお揃いですか」
半太郎が訊いた。
「へえ、一同揃っております」
「左様ですか、皆さん態々お集り下すって恐れ入ります、今日は父の三十五日でもあり旁々お話し申す事があってお出でを願いました、どうかお楽になすって下さいまし」
半太郎はいずまいを直した。
「お話と申すのは外でもございません、父の在世中は皆さんにも色々御厄介をかけましたが、碌々お為にもならずあんな事になりまして、皆さんの前にお詑びの致しようもございません、つきましては父の死んだのを機会に佐貫屋一家はこれで跡を断つことに決めました――皆さん今後の事も御相談に乗れると宜しゅうございますが、御存じの通り私は素っ堅気の商人育ち、渡世上の