轻松读懂日语经典作品
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ぶらいはうたず
無頼は討たず
山本 周五郎
「キング」大日本雄弁會講談社 、1936(昭和11)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,446 字 · 23 页
事はとんと分りません、それで……ここに些少の貯えと家屋敷を売った金がございます。母と談合のうえで頭数に分けてありますから」
「ちょ、ちょっとお待ちを願います」
「いやどうか終いまでお聞き下さい」
半太郎は静かに制した、「四五年来、佐貫屋も落ち目になっていたそうで、とても充分の事は出来ません、不足でもありましょうが、どうかこれで皆さん御承知のうえ、御銘々の身を固めて頂きたいと存じます」
「それで――」
吉蔵が急きこんで口をはさんだ、「それで、若親分はどうなるんですえ?」
「私ですか、私はこれから近くへ小さな店でも借りて、慣れた太物商いでもしながら母の老後をみとる積りでございます」
「――太物商人……?」
みんな異口同音に驚きの声をあげた。
「私の帰りが遅れましたのも、実はその用意にひま取りましたので、お店からお暇を頂いたり、御主人のお情で今後ずっと品物を廻して頂いたりする手筈を定めて参ったのです」
「そ、それじゃあ、亡くなった親分の敵はどうなさるんです」
「鼻猪之はぴんぴんしていますぜ」
「若親分! まさか彼奴を生かして置くと云うんじゃござんすまいね!」
丹三、平吉、久太が焦れて乗出した。