轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

12 一九四五年(昭和二十年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 120,583 字 · 240 页

青空文庫

朝、小型数十機という情報をきいた瞬間、段階が一飛躍したと感じました。一昨日は夕飯前まで戸外(壕)と台所の板の間とで暮し、夜は国が食堂に臥てラジオの番をいたしました。わたしは、又次の日どんなにして暮さなければならないかしれないから二階でふだんのように眠りました。きのうはましでしたね。しかし遠からず、あの時はまだ延千ぐらいだったのだものと云うことでしょう。益※(二の字点、1-2-22)よく暮し度胸もよく暮したいと思います。

国、昨夜十一時に開成山へかえりました。咲の方が手つだいいなくなって、手紙かく間もない生活となり、何かあったら全く太郎一人が対手なので、切符入手出来たのを幸、一番安全そうな時間を見計らって急に立ちました。菅谷君出張、細君田舎行。昨夜又候たった一人で、田舎から帰れるかどうか分らないから三四日は一人とあきらめていたら、けさ其でも細君帰れました。これでよかったわ。女だって二人ならば、ね。いよいよ地下生活の時期になった、と新聞で書いて居ります。これ迄も壕で昼飯をたべたことは一昨日までに一二度はありました。うちの壕は入口のフタの傾斜がゆるやかでカンノン開きで見てくれの薄板で、それが弱点ね、機銃の玉なんかいくらでも通ります。