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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

04 一九三七年(昭和十二年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 112,810 字 · 225 页

青空文庫

もしおよみになるのだったら又入れましょう。

――○――

三月二日づけのお手紙をありがとう。一通りよんだときいろいろの感情を経験し、それからずっとその感情を感じつめて、結局私が貴方に向っていうことは心からのありがとうであるとはっきりしました。ありがとう。

あなたが私の生活について考えて下さるだけ考えてくれている人はない、本質的に。ディテールについては又別にかきましょう、特に父について。それはそれとして、又おのずからお話しもあり。それから私は随筆的存在ではないし、本もそうではないし、そういう生きかたをし得るものでもないでしょう? 元来。一人の女としての愛情から云ってさえも――

今『都』へ「文学における復古的提唱に対して」書いています、四回。

附録 一枚

「わが視野」の内容の概略を一筆。

社会時評、文芸時評、作家研究、随筆で、社会時評はいろいろ。文芸時評は「迷いの末は」25枚、横光厨房日記の批評、「ジイドとそのソヴェト旅行記」「文学における今日の日本的なるもの」24枚、「パアル・バックの作風その他」10枚、「子供のために書く母たち」15枚、「『大人の文学』