轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
04 一九三七年(昭和十二年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 112,810 字 · 225 页
父様へは夜具。母様、野原の小母さん、向いの家の人には裾よけ。達ちゃん隆ちゃん富ちゃんにはバンド。克子さんにはきれいな腰紐とカッポー着。あとは子供らのための小さいお菓子入りのいろんな袋。今夜はそちらもお寒いでしょう。きょうお母さんからお手紙で、待って下すって居ます。『リカアドウ』を入れました。『日本経済年報』も。
三月十九日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 目白より(佐伯祐三遺作「レ・ジュ・ド・ノエル」の絵はがき)〕
三月十九日 明日立つ予定のところ、仕事、旅費、そのほかの都合で、二十三日頃になります。これを出してもきっとあっちから出す電報と、おつかつに御覧になるのでしょうね。さむいことさむいこと、父上のお布団はいいのを西川で買いました。稲ちゃんと。
三月二十三日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 目白より(はがき)〕
三月二十三日。今夜立つところ汽車に寝台がなくて、くたびれているので明日の午後三時に立ちます。いよいよお立ちです。窪川さん夫妻はうずらの玉子を、壺井さんたちは体によいというお茶を、M子はのりのつくだにとおたふく豆を。それぞれお見舞にくださいました。お父さんはこういうお見舞を考えていらっしゃらないでしょうから、さぞおよろこびであろうとうれしゅうございます。