轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

06 一九三九年(昭和十四年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页

青空文庫

それが曲者の由。あとはすこし眠るとピクリとして泣き立てる由。医者にもよく相談しているし、牛乳もちゃんと調合されたものをのんでいて、今のところ薬というのもないのではないでしょうか。中野さんのところは全く大変です。夫婦が只さえ癇の高いところへそのわをかけた子供だから、うちじゅう三角の頂点につま立っているようです。よそから、ひとの入るすき間もないようです。気の毒だがどうも困ったものですね。親たちの大変な修行です。一つ心機一転したところをもってああいう子は抱擁的に見て行かなければ、今のように目っぱりこでとっくみ合っていたのではやり切れますまい。原さん、劇場の方のことも心にかかっているから余計おっ立て腰で目っぱりこになるのね。劇場で、もう給料は払えないと云って来た由。複雑な時代的なものがあります。いろいろの辛さ十分わかると思います。「原泉子を休ませる会」でお金が相当集った、そのことも今は却って原さんとすれば重荷となっているかもしれない。あれだけやったのだからと劇団内部の人々に印象づけてしまって、今日給料を払わないフリーランサーとしてしまうということも、マアああいう状態では仕方なかろうということになっては切ないでしょう。