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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
06 一九三九年(昭和十四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页
働いているそのさやぎのなかに、人間のよろこびのあるそういう活動性。『道理の感覚』はありません、どういう本なのかしらと思って居りました。買いましょう。徳さんは大変目がわるくて、その他のことからいつ立てるかしれない由。同情を感じます。ハガキ書くも辛いほど目がわるい、細君に代筆させない、させられない、そういう日々の雰囲気は目というような患いと感覚の上で一層切なく結びつくでしょうね。これから外出いたします。お母さん、なかなか当意即妙でいらっしゃいます。
七月九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
七月八日 第六十信
きょうは午後一時半ごろになって、お目にかかれないわけがつたえられました[自注17]。けれども、全くつかれとは引替えにならないから、わけがわかって却ってさっぱりして笑ってかえりましたから、どうぞ御心配なく。日曜日に又行ってみましょう。どんな都合になるか。十一日から一日おきに、七月一杯外出の都合となりました。その方がやはりよいそうですから[自注18]。
七八月は、大体大変外出が多くなります。七月中は日曜月曜とつづいた休日があるだけで、火木土、火木土と八時―四時頃まで出ます[自注19]。