轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
06 一九三九年(昭和十四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页
ありがとう。あのおばさんの手紙にかんしゃくをおこしたのはね、不明瞭に、つまりかんしゃくらしく書いて、そういう意味にとれたかもしれませんでしたが、私としてはすこしは多賀ちゃんの将来に役に立つよう稽古(洋裁でも)させて、島田の家を手つだっていてくれたために私は安心していられたこともかえしてやりたいし、いろいろ生活の気持、ひろくしてやろうと思ったのに、小母さんは、「気のおけない宿で治療して一ヵ月でかえって」とパタパタ、黒子ばかり中心に軽々しく考えるように云っていらして、そのことでかんしゃくをおこしたのでした。お手紙に云われているところに重点はなかったのよ。その点、そう敏感でもないわ、だって、そうでしょう? 土台たねがないことは自分でよく知っているのですものね。でも一般的なこととしてはよくわかります。私はそんなに見えて? あなたから。もしそうだとすればそれは私にとって悲しいことだと思います。そういう小悧巧さを私は大きらいなのだもの。女のリコーの一番けちくさいところですよ。
車のことね、達ちゃんから返事があって、貸すのですって。大体売るのではなくてかして 3,500 ということなのでしたって。