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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

10 一九四三年(昭和十八年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,557 字 · 426 页

青空文庫

挨拶をなまけただけでした。そう云って詫びて居ました。『文芸春秋』、『文芸』等、やっぱりまだでしょうか。『日本評論』は八日にもうとっていらっしゃるのね、前後して余り時をへだてず、『文芸』だけはすこしおくれ(自分が一寸よみたくて)みんなお送りしたのでしたが。先週、『週刊毎日』は買えなくて『朝日』だけでした。『毎日』はまだ手順がちゃんとしなくて定期的に買えず、駅のスタンドへ人をやるので一寸のことで買いはぐります。『独語文化』は妙です。全く先月末に出ているわけなのに、本やはもって来ない、きっと本やが買いおくれたのでしょう。発行所へじかに云ってやります。そして、そちらへじかにお送りするよういたします。

『日本評論』、『文芸春秋』みんなそうしましょうかと思うが、自分も一目みたく。少しずつおくれるの御辛棒下さい。

小説のこと、お心づきありがとう。お手紙を頂いて、なお考えたのですが実際上のこととして、やっぱりあなたも承知していて頂かなくてはならないのだろうと思われます。文芸家協会は一昨年だかに、ああいう名にかわり評論家協会も変って言論※(二の字点、1-2-22)※(二の字点、1-2-22)会というのになりました。