轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

10 一九四三年(昭和十八年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,557 字 · 426 页

青空文庫

そして、そんな道を歩くについては、まことに比類ない牛飼いにはげまされつつ自分の勘で一つ一つの足は前へ進めてもいるのではないでしょうか。

こういう話はつまり文学なら文学に対する粘りの表現の、あの側この側の話にほかなりません。存在しつづけるということ、仏教はテクニカルになかなかぬけ目なく、仏はいつも菩薩という人間の生活と混交し説明し、示顕してゆく行動者をもっています。文学精神にしろそういうところもあるでしょう。

一身の儲けのために文学にしがみつく、その外につぶせないからしがみつく、そうとばかりでない執着もあるわけです。

これからもいろいろの場合、あしからず御承知下さい、と手紙の文句なら書くようなことが屡※(二の字点、1-2-22)あろうと思います。そういう場合、いつもあながち最少抵抗線を辿る心持からだけ出発しているわけでもないということがわかっていただけて、私は一層平静に、従って落付いて考え乍らやってゆけるというわけになり、そのためにすこやかさを喪わないですみ、展望を失わないですみ、重吉の千石船たるを失わない結果になれると信じます。

私たちの経済のことで、春の終りに長い手紙さしあげたことがありました。