轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

10 一九四三年(昭和十八年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,557 字 · 426 页

青空文庫

私は横になっていて、思わず両手で耳をおさえてしまいました。

大雷雨の後にしては湿気が多いけれど割に涼しくなりました(八十一度)。けさは咲と寿とが開成山へ立ちました。

咲は一日か二日。泰子はよくありません。百日咳が動因となって何か複雑な病気になっている様子です。結核性の。赤坊がいるから私は大いに気にしていますが母親の感情は一層微妙ですから注意をうながすにしても方法がデリケートです。いやがってやかましく云うと思いがちですから。泰子は可哀想だし咲も可哀想ね。きょうブドー糖の注射をしました。食餌がいけないからよ。

さて、私は昨夜久しぶりでほんとにいい心持となり楽になって、ひどい汗にも苦しまず眠りました。あなたはやや体の不安がすぎたようにふっくりと伸々と臥ていらしたわね、どんなにうれしかったでしょう。疲れも当然見えますが、それはこわいようなものでありません。熱がやたらに上らなかったのは、もう一つの病気のため、万々歳です。

こんどは、私も一緒に体じゅうがどうかなったようになって、昨日までは本当に妙でした。神経が緊張してしまって、その疲れで夜が苦しかったのよ。