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げんだいてつがくこうわ

現代哲学講話

戸坂 潤

在线阅读戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 页

青空文庫

の学であって、序でに、この点から見て、論理学という言葉が、他の同類の一群の言葉に較べて、一等普遍性を有っているという事実も、初めて理解出来るだろう。

では論理というものは何かというと、それは併し、範疇という諸要素の結合体として現われるものである。思惟の歴史を貫く赤い糸筋は範疇の発展であり、思惟を発動させるメカニズムは範疇の組織なのである。範疇とは、人類の思惟がその感性を通じて営む実際活動によって、工夫されテストされ淘汰され洗練鍛冶されて来た根本概念のことで、之こそ実在を実際的に処理するに役立つ認識乃至模写の単位なのである。

でそうして見れば、哲学の方法は、この範疇組織の構成とその使用とに帰着するものだということが判る。尤も範疇組織を構成するには、単に範疇相互の間の合理的な連関づけだけでは役に立たないので、それが実在の模写の単位として確実で信頼するに足るということの証拠がなければならないが、それには又、単に諸範疇相互の間に矛盾がないと云ったようなことだけでは不足なので、それが歴史的に淘汰されて来た経歴に判定を一任する他はない。それ故哲学の方法は広い意味での哲学史の必然的な発展に従って取り出されねばならぬということになる。