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げんだいてつがくこうわ
現代哲学講話
戸坂 潤
在线阅读戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 页
自然哲学というこの云わばタレス以来の哲学的遺産はそこで、哲学それ自身と自然科学とから、挾み打ちにされる運命に置かれることになった。自然科学者にとっては、自然哲学などは哲学者の空想的な自然解釈に過ぎず、仮に自然哲学というものが成り立つことが出来たとするならば、夫は取りも直さず自然科学自身の単純な延長か拡大に外ならないと考えられた。オストヴァルトの『自然哲学』などが後の場合の例であり、ヘッケルの有名な『世界の謎』もこの種類に数えられて好い。又、哲学が意識の学でなければならぬとすれば、正しい意味に於ける自然の哲学はあり得ないと考えられる、そこに可能なものは自然の科学でしかないことになるだろう(ベルグソンを見よ)。哲学がもし又価値の学であるならば、即ち普通云う意味での存在の学であってはならないならば、云うまでもなく、夫は自然などという存在の哲学であってもならない筈である。実際、西南学派の哲学の概念は、自然哲学としての資格を進んで放擲した処にその重大な特色を有っている。
西南学派の方法論的哲学方向は、哲学自身の独立性をば、自然科学の蚕食的な進出から防御しようとする努力から動機づけられたと云わねばならないが、自然科学に対するこの遠慮は、哲学の領域から自然哲学の成立の余地を除くことを余儀なくさせたことは尤もであった