轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

げんだいにんじゅつでん

現代忍術伝

坂口 安吾

「講談倶楽部 第一巻第八号~第二巻第三号」1949(昭和24)年8月1日~1950(昭和25)年3月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 76,446 字 · 155 页

青空文庫

応接に困るだろう。そういう変化や術策の妙がないから、なんだ、天草次郎なんて、これだけの奴か、と、才蔵は見切りをつけた。

「すみません。カンベンして下さい。トホホ」

と、才蔵は泣きだした。

「ボクを東京へやって下さい。こちらの条件をきかせて下さい。かならず御満足のいくようにはからいます」

「よせ!」

次郎がクワッと目を見ひらいて、叱りつけた。

「泣き声をだすな。なんだ、これぐらい。死ぬ気になれ。だまって死ぬか、先様が音をあげるか、どっちかだ。こッちで音をあげるバカがあるか」

なるほど、その魂胆か、と才蔵は呆れたが、そんな荒行にマキゾエくっては、たまらない。チェッ、部隊長みたいなことを言ってやがる。オレは戦地へ行っても、戦争しないで、満腹している性分なんだ、と才蔵は内々セセラ笑ったが、それは色にもださず、泣き出すフリをして横目でウインク。

「ボクは死ぬ気にゃ、なれないよ。そうじゃないか。ボクにまかしてくれよ。キミがまかせなくったって、ボクは一存でやりぬくよ。こんな苦しみをするぐらいなら、何百万円だって高くはないよ。ヤセ我慢したって、はじまらないや。マニ教の皆さん。