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げんだいにほんのしそうたいりつ

現代日本の思想対立

戸坂 潤

「現代日本の思想対立」今日の問題社、1936(昭和11)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 页

青空文庫

『科学ペン』『科学評論』『東大新聞』その他の諸雑誌、著書で、科学の批判(科学的若しくは観念論的に)をやる人に、下村寅太郎、矢島祐利、桑木※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)雄、菅井準一、富山小太郎、西岡曳一、篠原雄、永野為武、吉田洋一、佐久間鼎、吉岡修一郎、佐藤信衛、早川庚弌、の諸氏がいる。

篠原雄は「総合科学的立場」から、一般科学を総合統一して、総合化された科学を指導原理としつつ、「世界の科学者と科学的技術者とが悉くこの新しい科学的精神に燃えて団結し、再び強大なる自主的労働性を獲得し、更に人類大衆を正しい科学性に於て活性化し、その内部に蔵せられた巨大なるエネルギーを計画され統制されたるこの正しき科学行動へ」動員しようとしているが、科学のジャーナリズムへの展開とみられよう。科学精神の発揚であって結構なことだが、その指導原理は漸次、深化し発達させてほしい。一九三七年二月号の『唯物論研究』では石原辰郎が、『科学評論』では西田周作が、いずれも巻頭評論で、夫々の独自の立場から、篠原の論を批判しているのは、科学ジャーナリズムの進歩のため、お互い、慎重に、あくまで科学的に論議を闘わすべきだろう。