轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

げんだいにほんのしそうたいりつ

現代日本の思想対立

戸坂 潤

「現代日本の思想対立」今日の問題社、1936(昭和11)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 页

青空文庫

この方向線上に於ける辻褄をまずつけて見もしないで、偶々その上に起こった某々事件の罪悪や効用を論じたり、又その上でしか起き得ないような「改革」や「革新」に力こぶを入れたりしたところで、およそ意味はないのだ。

処が改革とさえ云えば、世間の連中は嬉しがって了う。世間はどんな改悪でも之を「改正」と呼ぶ妙な弁証法的な習慣を持っている。万事そうした調子なのである。

それに一方改革という言葉は至って倫理的な響を持っているのが常だ。世間では改革と云えばすぐ様人心の改革に思い及ぶだろう。曾て唱えられた国民精神や農村精神作興、警察精神の高揚、国体観念の明徴、軍紀振粛や吏道振粛、非常時的認識の奨励、こうしたものは皆人心の改革に帰着するかのようだ。

人心の改革で改革の事が済むとすれば、これ程金のかからないものはないに違いないから、従って自然と改革一般も受けがよくなるわけである。改革熱の流行の心理的な条件の一つはこの観念の受けのよさにも、確かにあるらしい。――そして他方、所謂改革は、その人心改革から延いて人事改革にまで及ぶのを常とするから、大抵改革者の一身上の利害と結びついている。