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げんだいちゃじんひはん

現代茶人批判

北大路 魯山人

「陶磁味」1947(昭和22)年~1948(昭和23)年

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,554 字 · 17 页

青空文庫

古田織部によって織部陶が生まれたという俗耳に入りやすいいい伝えにも、私は簡単に従いかねるといいたいのである。

かつてのいい伝えから一歩も出ないで、今もなお指導者の力次第で生命ある物体が生まれ出ると妄信することの危険を感ずるのままに、一言否多言を費やした次第である。

本来、いやしくも茶趣味をもって立つほどの人であってみれば、いわゆる茶道の上からして一挙一動はすこぶる責任重大で、よくいうところの笑いごとですまされるわけのものではないのである。

それが平気で茶道精神より脱線し、逸脱し、怪しき見解、妄りにして低調なる行動を常として、なすところの所作は一から十までが嘘のかたまりであり、虚礼ならざるものはないとまでいってみても、あえて過言ではない今日のお茶、まことに笑うに堪えたる虚礼そのもののお茶、これが今日存在するいわゆるお茶である。今日のお茶人という者に内省はないというのは野暮である。ピンからキリまで楽天家揃いであって、まことにめでたいともいう次第の集まりである。茶の三年も続けた者たちや、名器名幅の四、五点も入手した輩というのは、ただもう嬉しくて無我夢中滑稽きわまりないナンセンスに終わるのが常である。